Il Cantuccio di Federigo In San miniato

毎年のようにサンミニアトの村に行っていたにもかかわらず、いままで見つけることがなかったのはどうしてなのか。 まるで魔法にかかったように、偶然丘を下りる道を、ローカルの人たちの流れに乗ってくだっていき、その結果この素晴らしいお菓子屋さんを見つけました。 ハリーポッターに出てきそうなクラシックなお店。 ドアを開けたとたんアーモンド粉の焼けるいい匂いに包まれます。 Paoloさんは情熱をもって伝統的なフルーツタルトや焼き菓子を作っている、それが彼が教えてくれる歴史やレシピの説明からあふれて伝わってきました。 試食させてくれたカントゥチーニ（ビスコッティのトスカーナ地方の呼び名なのだそうです）は、歯ごたえがあるのにホロッと崩れてくる。いままでのビスコッティはなんだったんだと思うような味です。 買って帰ったお菓子があまりにおいしかったので、フルーツのタルトも食べてみたくなり、翌日ふたたび訪れました。 タルトは1/2カットか、ホールでの販売ということなので、友達と分けることにして3種類。ダークチョコといちじくのタルト、トスカーナでとれる柑橘類のタルト、そして伝統的な王冠のタルトを選びました。それぞれ、使われている原材料のおいしさが伝わってきて、帰宅してからもトスカーナの景色を思いながら、味わっています。 地下のセラーは、まるで宝箱。 おいしい焼き菓子と、デザートワイン。 至福のトスカーナの甘味をあじわいたい方にはお勧めのお店です。